塾長からのメッセージ

慶應義塾長 長谷山彰

慶應義塾は、1858(安政5)年に福澤諭吉によって創立された小さな私塾を出発点に、民間有志の協力によって経営される義塾の伝統を守りながら成長してきました。義塾の教育理念は、世の中の流行に惑わされず、主体的に世の行く末を考える独立自尊の人材を社会のさまざまな分野に送り出すことです。

「学校は人にものを教えるところにあらず。ただその天資の発達を妨げずして、よくこれを発育するための具なり」(福澤諭吉「文明教育論」)。変化の激しい21世紀における独立自尊の人材とは、知識を習得するだけではなく、課題の本質を見極める洞察力、解決法を発見する創造力に加えて、異文化を理解し、違いを乗り越えるコミュニケーション能力と、民族や宗教を超える普遍的な倫理観を備えた人材です。

このような人材を育成するためには教室に留まらない多様な学びが必要であり、また多様な人材が集まる開かれた大学であることが必要です。義塾の通信教育課程の特長は、社会経験の豊富な人材が全国各地から集い、通信教育でありながら、スクーリングや卒業論文指導など、対面型の授業が多いことです。また、教職員や卒業生と塾生のさまざまな交流の機会が用意されており、豊かな学生生活を送ることが可能です。

慶應義塾の自由な雰囲気の中で、多様な学生が多様な学びを体験することで、世界で活躍できる独立自尊の人材が育つと信じています。皆さんの入学を慶應義塾は心から歓迎します。