学部長メッセージ

法学部長 岩谷 十郎

法学部にようこそ!
法学部は、1890(明治23)年に慶應義塾が開設した“大学部”を構成する一学科、“法律科”を前身として、2015(平成27)年に125周年を迎えた伝統ある学部です。法律学科(甲類)と政治学科(乙類)の二つの学科から成り立っています。両学科で学んだ数多くの卒業生たちは、一般企業はもちろんのこと、法曹界、公務員、ジャーナリスト、さらには国際機関など、社会の第一線で活躍しております。

人類はその集団的な存在性を全うするために、長い歴史の中に様々な叡智を蓄積してきました。現代は、社会や国家といった集団の役割や機能が大きく変化する時期にありますが、その一方で、だからこそ“社交(会)的動物”としての人間の本性に根差す根本的な“問いかけ”が必要となりましょう。大学で学ぶ意義はそこにあると思います。

法は社会や国家組織のまさに骨格部分ですが、時の政治権力によって生み出されます。法学は、制度の中に生きる個人の自由の実現や、人権の所在を確認し、さらに流動化する国際情勢の中で、せめぎ合う価値観の調整をめざします。政治学は、総合的な視点から時代の価値理念を背景とした具体的な政策の立案設計やその評価を探求します。英語で政治家(議員)のことを“Lawmaker(法の作り手)”と言いますが、その言葉には両学科を備えるわが法学部で学ぶ意義が集約されているようです。

通信教育課程で学ばれる皆さんは、お忙しい毎日の中、時間をやりくりしながら自己の力で学んでゆかれるわけですが、スクーリングなどを通して多くの勉強仲間や、教員とも知り合ってゆかれることでしょう。そうした機会で得られる議論や指導はきっと皆さんのよき導きとなりましょう。単位修得に至る道のりはけっして平坦ではありませんが、ご自身の経験や問題意識に照らした豊かな“自らの学び”をされてゆかれますようお祈りしております。