法学部

法や政治の理解を通して、
独立した自由な人間を育成する

法学部のご紹介

法学部は、「法」や「政治」についての学習を通じて、人間に対する総合的洞察力を兼ね備えた自由で独立の気概にあふれた人間の育成を目的としています。

わが国の司法界と法学教育の発展に福澤諭吉とその門下が果たした貢献には大きなものがありましたが、正規の教育課程として法律学科が開設されたのは、 慶應義塾に大学部が設けられた明治23年(1890年)のことです。また、政治学科は、明治31年(1898年)、慶應義塾の学制改革にあたって独立の学科となりました。
両学科が統合されて法学部となったのは、大正9年(1920年)のことです。慶應義塾大学法学部では、ひとつの学部のなかに法律学科と政治学科の二つの学科があります。 それぞれが独自の特色を持ちながら、それらを有機的に結びつけながら、社会のルールや仕組みを多角的に、そして総合的に学んでいきます。

昭和24年(1949年)4月、新制大学への移行にともない、その前年にすでに開講されていた文学部・経済学部・法学部の通信教育課程が、学校教育法第4条によって 認可されました。したがって、法学部には通学課程と通信教育課程の2つのコースが併設されて今日に至っています。

法律学科と政治学科から成る法学部の学科目、は総合教育科目と専門教育科目に分けられます。総合教育科目は、私たちが現代に対処する上で欠かせない基本的 教養を授けるものとして、さまざまな分野の科目が置かれています。これは、法学部の学生が、広い視野とかたよらない判断力をもってほしいと望んでいることによるものです。

外国語も同じような趣旨から置かれています。社会のあらゆる領域で国際化が日ごとに強まっている今日、国際社会と正しい理解と幅広い知識が、ますます要求される時代に なりました。したがって、法学部では、法学、政治学の専門的知識と、外国語の能力をもった、社会をリードする国際人の育成を目指しています。

専門教育科目のカリキュラムは、法律学科と政治学科とで異なっています。両学科が対象としている学問の性格が、必ずしも同じではないからです。

なお、通信教育課程を卒業するためには、テキストとスクーリングによって卒業に必要な単位条件をみたすともに、卒業論文の審査と総合面接試問に合格しなければなりません。

法学部は長い歴史と伝統をもち、卒業生は8万数千名を数え、通信教育課程による卒業生はその内の3,200名を超えています。その卒業生は、実業界で活躍する人や、法曹人、公務員、 あるいはジャーナリストとして、さまざまな場所で活躍しています。

※出願にあたって

法学部は、法律学を主とする甲類と政治学を主とする乙類に分かれています。
出願時に類を決めなければならないので、自分の将来と考えあわせて慎重に選び、途中で類を変えることなく最後までやり遂げる決意で臨んでください。
甲類は、法律の研究・教育が中心になっています。
乙類は、政治学を中心に社会科学系科目一般を勉強するものです。
両類とも、科目は必修科目と選択科目に分かれます。
甲類と乙類とでは、必修・選択科目の配列や順位に違いがあっても全体の学科目にはほとんど違いはありませんので、法律学に興味をもつ人は甲類に、政治学に興味をもつ人は乙類に、入学すべきものと考えてください。

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