卒業論文・卒業試験
卒業論文指導登録から卒業まで
卒業論文
慶應義塾大学通信教育課程において、卒業論文は卒業要件の必修になっています。指導時期は異なっても、全員が卒業論文指導に出席し、卒業論文を提出しなければなりません。
卒業論文指導にはいることができるのは、普通課程の場合、総合教育科目(人文・社会・自然の3分野科目、外国語科目、保健体育科目)の履修を終えて専門教育科目の履修を開始している時期です。論文のテーマを決め、指導教員の指導の下に資料を収集し、論文の作成を開始します。
卒業論文指導とは、通学課程でいう研究会やゼミに当たるもので、研究テーマをすでに自分のものとして把握し、そのために十分な準備をしている学生を対象に、「論文作成上のアドバイスを与えることに主眼を置いた」制度です。春と秋の年2回実施されます。
卒業論文指導を受ける一方、学習が進み、卒業の見通しがつくと、「卒業予定申告」の手続をします。
この卒業予定申告が許可になると、卒業予定者としてさらに学習を進め、定められた基準を満たし、卒業論文を提出します。
卒業論文題目例
学部 | 類 | 卒業論文題目例 |
---|---|---|
文学部 | 第1類 | 西田幾多郎『善の研究』における純粋経験概念についての考察 |
第3類 | 俳句報国の諸相 -改造社『俳句研究』における戦時俳壇の苦悩と模索について- | |
経済学部 | 薩摩藩支配下における奄美の黒糖生産~その相対的重要性の変化 | |
法学部 | 甲類 | 承継的共犯についての考察 -適正な処罰の確保と因果的共犯論との整合性について- |
乙類 | 張学良の蔣介石観 -西安事変前を中心として- |
卒業試験
卒業論文を提出すると、最後に卒業試験が行われます。
卒業試験は、卒業論文審査と総合面接試問により行われ、これに合格し卒業要件を充足して卒業が決定します。
卒業資格を得ると、次の学位が授与されます。
学位
学部 | 類 | 学位 |
---|---|---|
文学部 | 第1類 | 学士(哲学)/ BACHELOR OF ARTS IN PHILOSOPHY |
学士(美学)/ BACHELOR OF ARTS IN PHILOSOPHY | ||
学士(人間関係学)/ BACHELOR OF ARTS IN HUMAN RELATIONS | ||
学士(図書館・情報学)/ BACHELOR OF ARTS IN LIBRARY AND INFORMATION SCIENCE | ||
第2類 | 学士(史学)/ BACHELOR OF ARTS IN HISTORY | |
第3類 | 学士(文学)/ BACHELOR OF ARTS IN LITERATURE | |
経済学部 | 学士(経済学)/ BACHELOR OF ARTS IN ECONOMICS | |
法学部 | 甲類 | 学士(法学)/ BACHELOR OF LAWS |
乙類 | 学士(法学)/ BACHELOR OF LAWS |