学部長からのメッセージ

法学部長 亀井 源太郎

法学部長 亀井 源太郎

法学部で学ぶ学問――法律学と政治学――は、いずれも、社会のあり方と密接な関係にあります。法律学や政治学の特徴をやや乱暴にデフォルメするなら、法律学は、どちらかというと、法律学は既存のルールとその運用によって社会を形作り下支えしているのに対し、政治学は、どちらかというと、ルールを定める手続や望ましいルールのあり方を論ずることで、ルール作りを可能としている、ということとなりましょう。

これらの学問の機能や重要性は、平時では、多くの方にとって実感しにくいかもしれません。しかし、コロナ禍で社会制度のあり方が極めて身近な問題となったように、いったん法的紛争や社会問題が生ずると、法律学や政治学が社会といかに密接なものであるかが、実感されることとなるのです。

人間社会においては、紛争や問題の発生をいますぐゼロにすることは、残念ながら、困難かもしれません。しかし、法律学や政治学の智恵を用いて、紛争や問題の発生を減らしたり、紛争や問題によって生ずる害の程度を小さくしたりして、社会を一歩一歩よいものとすることは可能です。

このページにたどり着いた皆さんが、法学を学ぶ輪に加わってくださることを、心よりお待ちしています。

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