教職課程
教職課程とは、正科生入学者で卒業時に教員免許状の取得を希望する学生のための特別な課程です。卒業を目的とする正科生の課程と併設されています。
当通信教育課程での教員免許状取得にあたっては、正科生として卒業することを前提としており、卒業所要単位とあわせて免許状取得に必要な単位を修得することが必要になります。

免許状の種類と教科
当通信教育課程で取得することが認められている免許状の種類と教科は以下のとおりです。
学部 | 免許状の種類・教科 | |
---|---|---|
中学校一種 | 高等学校一種 | |
文学部 | 国語科 | 国語科 |
社会科 | 地理歴史科、公民科 | |
英語科 | 英語科 | |
経済学部 | 社会科 | 地理歴史科、公民科 |
法学部 | 社会科 | 地理歴史科、公民科 |
必要単位数
新たに教員免許状を取得する場合には卒業所要単位124単位とあわせて以下の所定単位の修得が必要とされています。卒業に必要な単位以外にも多くの単位の修得を必要とします。
「総合教育科目」を除く教員免許状を取得するために必要な科目
免許状種類 | 教職の基礎的理解に関する科目等 | 教科及び教科の指導法に関する科目 | 大学が独自に設定する科目 | 合計 | 介護等の体験 |
---|---|---|---|---|---|
中学校一種 | 27単位 | 28単位 | 4単位 | 59単位 | 要 |
高等学校一種 | 23単位 | 24単位 | 12単位 | 59単位 | 不要 |
総合教育科目(免許法施行規則第66条の6に定める科目)
項目 | 必要単位 | 開設科目 | 開講形態 |
---|---|---|---|
日本国憲法 | 2 | 「法学(憲法を含む)」 | テキスト・スクーリング |
情報機器の操作 | 2 | 「情報処理」 | スクーリング |
外国語コミュニケーション | 2 | 「英語」 | スクーリング・放送授業 |
「ドイツ語」 | スクーリング・放送授業 | ||
「フランス語」 | スクーリング・放送授業 | ||
体育 | 2 | (2013年度まで)「体育実技」 (2014年度から)「スポーツクラス」、「スポーツセミナー」 |
スクーリング |
「体育理論」 | テキスト |
過去に取得した単位について
当通信教育課程では他大学の単位を教職課程の単位として認定しませんので、他大学での単位を免許状申請に使う際は、その単位を修得した大学が発行する教員免許状取得に係る「学力に関する証明書」が必要となります。
また、他免許申請のために修得すべき単位については、所轄の都道府県教育委員会へご確認ください。
教職コース登録
教職課程の履修を開始できるのは、所定の単位修得後、4月期あるいは10月期に「教職コース登録」の手続きをおこなってからになります。教職コース登録可能な時期は、入学種別ごとに、最短で以下の通りです。
- 普通課程:
入学してから2年後、総合教育科目36単位
(うち必修外国語科目6単位)、専門教育科目7単位修得後 - 特別課程:
入学してから1年後、総合教育科目18単位 (うち必修外国語科目6単位)、専門教育科目7単位修得後 - 学士入学:
入学してから半年後、必修外国語科目6単位、専門教育科目7単位修得後
免許状取得のために必要となる履修科目の詳細は、教職コース登録後に配布する『教職課程履修案内』に掲載しています。
教育実習
教育実習は所定の履修要件を満たしたうえで、卒業年度(教職課程の履修を終える最終年度)におこないます。実習校は自己開拓校(自身で実習の受入について内諾を得た中学校あるいは高等学校)を原則とします。
中学校の免許状を取得するには3週間以上、高等学校の免許状のみを取得する場合は2週間の教育実習が必要です。
介護等体験
中学校教諭の普通免許状を取得しようとする人は、7日を下らない範囲内において、特別支援学校または社会福祉施設等で、障害者や高齢者等に対する介護、介助、これらの方々との交流等の体験を行わなければなりません(通称「介護等体験特例法」による)。
すでに小学校または中学校の普通免許状を有している場合や、介護等体験特例法第2条第3項により免除となる場合、介護等体験は免除されます。
なお、介護等体験は大学の単位にはなりません。
免許状申請と教員の採用について
教員免許状の交付を受けるには教育委員会への申請が必要です。免許状申請は原則として「個人申請」で行います。卒業後、各自が教員免許状取得に係る「学力に関する証明書」等の必要書類を揃えて所轄の都道府県教育委員会に申請します。
教員免許状取得後、公立学校に就職するには各都道府県・政令指定都市の採用試験に合格しなければなりません。私立学校は一般の民間企業と同様に、各学校ごとに独自の方法で募集・選考・採用を行っています。
各種証明書の発行
証明書の発行は、申込受付後、事務局閉室日を除いて1~2週間を要しますので、余裕をもってお申込みください。
申込方法は、証明書の請求のページをご参照ください。
証明書の種類 | 証明書の発行を申し込める者 | 主な用途 | 手数料 |
---|---|---|---|
成績証明書 | ・ 修得単位のある者 ※複数の学籍番号を持つ場合は、学籍番号ごとの発行となります。 |
修得単位の確認(単位修得科目がすべて記載されます) | 200円 |
教員免許状取得に係る「学力に関する証明書」 | ・ 正科生 ・ 教職課程科目等履修生 ※過去に在籍していた者も発行できます。 |
・ 教員免許状の個人申請 ・ 卒業後、教職課程科目等履修生に出願する際の提出書類として ・ 在学中に修得した教職課程科目の単位確認 |
200円 発行種別については下表を参照してください。 |
履修中証明書 | レポートを提出したテキスト科目がある者。 (単位修得前の科目について履修中である旨を証明します) |
科目を履修中である旨の証明が必要となる場合 | 100円 |
教員免許状取得見込証明書 | ・ 正科生は、卒業予定申告書が受理されており、当該教科の「教科教育法」(3単位)または「教科教育法Ⅰ」および「教科教育法Ⅱ」(計4単位)を修得済の者 ・ 教職課程科目等履修生は、通信教育課程の卒業生であり、当該教科の「教科教育法」(3単位)または「教科教育法Ⅰ」および「教科教育法Ⅱ」(計4単位)を 修得済の者 ・ 通学課程出身の教職課程科目等履修生は、大学教職課程センターで申込みしてください。 |
教員募集への応募書類として | 100円 |
教職課程科目等履修生在籍証明書 | 教職課程科目等履修生として在籍中の者 ※複数の学籍番号を持つ場合は、学籍番号ごとの発行となります。 |
在籍していることの証明が必要となる場合 | 100円 |
教員免許状取得に係る「学力に関する証明書」 発行種別
学校種 | 教科名 | 1通あたりの手数料 *1 |
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中学校 | 国語科 | 各200円 |
高等学校 | 国語科 | |
中学校 | 社会科 | |
高等学校 | 地理歴史科 | |
高等学校 | 公民科 | |
中学校 | 英語科 | |
高等学校 | 英語科 |
*1 当課程の所定用紙により発行する場合の手数料です。申込みの際は、根拠法令、学校種、 免許教科を必ず明記してください。
*2 教育委員会の指定用紙に証明する必要がある場合は、その用紙を同封して請求してください。この場合の手数料は、大学の証明書印1つにつき200円になります。